適度な皮脂は頭皮の"環境"維持に必要
ここで、頭皮の潤いについて補足をしておきましよう。
健康な頭皮の内部には、30%の水分が含まれています。頭皮表面の角質細胞が並ぶ角質屑はたった0.02mmという薄さですが、15~20%の水分を保持することができ、外部の刺激から保護してくれます。角質層に20‰の水分かあると「潤いのあるしっとりと美しい頭皮」、10%以下になると「乾燥したガサガサの荒れた頭皮」ということになります。
水分を保持するために重要なのが、角質層にある細胞問脂質と、適度な皮脂で角質層の表面を覆う皮脂膜。角質層の表面は皮脂膜で覆われていて、頭皮内部の水分が外へ流出しないようになっています。
角質層にある細胞間脂質の43%は「セラミド」という脂質成分で、頭皮の内部にある水分量を保つ役割を担っています。細胞問脂質は、水分とセラミドなどの油分がサンドイッチのように交互に層になっています。これを、うメラストーフクチャー(液晶構造)といいます。さらに、角質細胞内にあるNMF(天然保湿因子)により水分を保持し、角質層が整うことで頭皮内部の潤いを保持できる、というわけです。
潤いのある頭皮は、ラメラストラクチャーの細胞間脂質と頭皮の表面が皮脂膜(=油分でカバーされているため、体内の水分が蒸発することなく、化学物質や細菌など外部からの刺激が頭皮の内部に侵人するのを防いでいます。
潤いがなく乾燥した頭皮は、角質層が乱れていて皮脂膜が作れないため、頭皮内部の水分がどんどん蒸発します。細胞問脂質やNMFまでもが減少してバリア機能が失われ、外部刺激に耐えられない状態になります。シャンプーのし過ぎなどで皮脂膜が失われてしまうとドライ頭皮になるのは、こういう理屈です。
シャンプーのし過ぎでなくても、頭皮は乾燥することかあります。毛髪に守られているため、外気にさらされる肌よりは表面の水分は保持されやすいのですが、肌と頭皮はつながっていますから、体調や生理周期による影響で肌が乾燥していれば、頭皮も乾燥している可能性が高いといえます。
そこで潤いを保つために、化粧水や乳液などを頭皮につけるわけです。商品を選ぶ際は、頭皮内部の水分を保持するセラミドが入っていて、頭皮と回し構造のラメラストーフクチャーの化粧水や乳液を選ぶとよいでしよう。
間違いだらけのシャンプー選び
